天野くん
すでにデビューから3年が過ぎていました。
あの「夕暮れ時はさびしそう」「雨は似合わない」はかすかに覚えているけど・・・
なんせアイドルにどっぷりの頃だったから。。。
お友達から借りたNSPのアルバムにビビッときたのでした。
天野くんの詞が・・・
なんていうかな
「うん そうそう」「わかるわかる」って
日常的に転がってることが詞になっていて
なんか共感できたのです。
ちょうどタイミングよく
深夜放送「オールナイトニッポン」の火曜日2部のパーソナリティに。
3時から5時まで 毎週寝ないで聴いていました。
そんなこともあり NSPがぐーんと急接近。
以来 ずっとお気に入りに。
ポプコン出身のNSP。
私の興味もポプコンに。。。
ラジオ「コッキーポップ」は、かかさず聴いていました。
新しいシンガーを見つけるのが楽しみで
この頃は かなりのフォークシンガーを記憶しています。
(チャゲあすも見つけた♪)
いつしか 生活の変化に伴い フォークソングから離れてしまいました。
あんなに好きだったのに。
もっと好きなものができてしまったから。
そんなある日、ラジオから流れる天野くんの声。
NHK-FM番組のパーソナリティを。
興味のない洋楽の番組でしたが 天野くんの声が聞きたくて聞いていました。
そして 今 NSPはどうしているんだろう・・・?と。
天野くんにお手紙出してみました。
お返事下さいました。
(1990年4月24日の消印)
そして 天野くんのご好意からでしょう
ファンクラブからのカセット会報が届きました。
継続のお知らせもあったのですが
不義理な私は 1年分5本のカセットテープをいただいたのみにしてしまいました。
(お礼は申し上げましたが。。。)
’95ごろから我が家にもインターネットが。。。
NSPで検索してみてビックリ!
たくさんの方がサイトを立ち上げていました。
活動停止中も ずっとずっと熱い想いを持ってNSPを見守っていたのです。
その中に入れてもらいました。
懐かしく昔話に花を咲かせました。
みんなが求めたのは 再結成。
復活を願う声が多かったです。
私が求めたのは、懐かしさ。
復活は、なんか怖かった。
もう20年近く 活動をしていないNSP。
あの頃の20代の彼らじゃなく もう40代後半。
今の彼らを受け入れられないかもしれない・・・という不安がありました。
みんなの声が届いたのでしょう。
きっとそうだと思っています。
NSPは16年のブランクを経て 復活しました。
2002年01月26日(土) 日本青年館での復活コンサート。
期待と不安を胸に出かけました。
何の違和感もなくスーッと20数年前にタイムスリップしてきました。
すべてが昔のままでした。(ちと歳取ったけど・・・私も)
会場にいる人すべてが 当時の少年少女に戻っていました。
こんな日が来るとは 思いませんでした。
過ぎ去った過去ほど愛しいものはありませんね。
その後
2002年11月と、2003年7月の仙台公演に参加しました。
3回目のライブでは もう涙は無く ライブ自体を楽しむことができました。
3度も求めていた懐かしさに浸ることができました。
私は、もう十分だな♪と。
十分な冥土の土産ができたと思いました。
もう解散は無いと
誰かが死ぬまで続けると。。。そう言ってくれたから
次は、無理せず 地元で待とう。。。と思いました。
そんな時に 天野くんの入院が。。。
体調が良くないことは 前々から聞いておりましたが。。。
入院前々日の 渋公でのライブは かなり辛そうだったと
視力も落ちほとんど見えない状態だったようです。
でも 天野くんは「帰ってくる!」って。
「病気を治してくる!」って。
退院されたとの情報を聞き
早く元気になって また歌って♪
ただそれだけを願っていました。
その願いはかなうものだと思っていました。
次に会える日を楽しみにしていました。
19年ぶりにオリジナルアルバム、新曲を出して
新たなNSPのスタート そんな矢先・・・
一番悔しいのは 天野くんだよね。
まだまだやりたいこといっぱいあったよね。
でも 苦しかったよね 辛かったよね でも ラクになったのなら。。。
「ありがとう お疲れさま」ってコメントしたけど
ホントは、「なんで?なんで?」って そればっかり。
「ブロードバンド!ニッポン」で特番を組んでくださった。
18:00~21:00 「N.S.P」の曲を3時間特集。
でもダメだった。
1曲目「線香花火」のイントロで もうダメ。
聴けなかった。
いろんな想いが渦巻く中
それでも時は いつものように流れて。。。
* * * * * * * * * *
追記(7/7)
たくさんの方が(一緒に仕事をされた方、お友達、ファン・・・)
ご自分のHPやブログに天野くんのことを書かれています。
そんな中で ある方の日記をを拝見して
天野くんの様子を知ることができました。
がんばって闘って そして 愛する人に見守られて旅立ったんだと。
心が軽くなりました。